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ss!小説!百合!

初ssです。
フェイト→なのはのフェイト視点。
中学生編です。なのはさんはお仕事で不在。
季節は冬。の後半。丁度今頃かな。

ご了承頂いた方は追記からどうぞ!






靡くそよ風。
私はこの風が好きだ。

一人帰り道。
偶にはあること。

心は無。
只何も考えず、足を動かす。

―硬いアスファルト。温かい光。柔らかい草。
まだ少し肌寒い。春はもう、直ぐそこに来ているのに。

決まった道を機械の様に、只進む。
見慣れた景色。でも不思議と厭きはしない。
毎日変わる、空の色の所為だと、私は思う。

ああ、でも、何時もは周りなんて目に入っていなかったっけ。
私の瞳は何時も、違う‐空‐ばかり映していた。
無邪気な子供みたいに微笑む空に、夢中だった。

届きやしないのに。
手を伸ばすことさえできないのに。

滑らかな土。冷たい空気。硬い石。
なんとなく、道端の石を蹴ってみる。

無機質な音と共に転がるそれ。
一回二回回転して、止まる。
歩数を合わせてもう一度。そして、もう一度。
何度も何度も、大して面白くもないのに蹴ってみる。

右に逸れ、左に逸れ、はみ出しそうになったり、落ちそうになったり。
危なっかしい、石ころ。

そして呆気無く、溝に嵌るそれ。
水の音。小さな何かが落ちる音。

石の変わりに目に映ったもの。
何時も‐空‐と見ている、桜の木。

枝だけの、桜の木。

いつ花を宿すのか、いつ笑ってくれるのか。
通っては話していた、桜の木。

でも、私は一年中、桜の花を見ていたんだよ。
世界中で一番綺麗な花を、ずっと。

ふと、名前を呼んでみたくなる。
呼ぶだけで愛おしさが増す、不思議な名前。

「…なのは」

何時もなら返ってくる返事が、今日は無い。
本人がこの場に居ないのだから、当たり前なのだが。

…正直、たった三四日会えないだけでここまで参るとは、思わなかったな。

自分の弱さが嫌になる。
一向に、強くなれる気配は無いのだが。

結局助けて貰ってばかりで。甘えてばかりで。
そのくせ強がる君に、私は何もしてあげられないのに。

「なのは…」

枯れた桜の木を仰ぎ、呟く。
悔しさと、寂しさ。可笑しな感情の組み合わせ。

「なのは」

もう直ぐ、春が来るよ。
そしたら、この桜の花と一緒に、見せて欲しいな。

君の、満開の笑顔と、透き通った空色の瞳を。






以下だそく。
切なさ漂う思春期。伝えるとか伝えないとかは二の次。今は只見ていたい。
だけど残酷な神様はそれすら許してくれないのです…。

因みにアリすずはなんか塾とか行ってたり行ってなかったり。はやてはなのはと一緒にお仕事。すみませんかきたかっただけです

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