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教師×生徒

ずっと前から依頼されてたなのフェイSSがやっと書き上がったんだけど先週の日曜日の話。

最近私が2次元嫁を卒業気味なのを知ってか知らずか、友達が女2空気嫁2(友達・友達の嫁・嫁の類義品・自分)で遊園地行こうと言い出した。

そんなに気が乗らなかったが気分転換になるかもと思って遊びに行くことに。

遊園地に着いて遊んでると、友達が別行動にしようと言い出した。

見た目がどう見ても空気嫁なので最初は気まずかったけどそのうち気軽に(テレパシーで)話せるようになり、
だんだん楽しいと感じるようになった。

話してるうちにその女の子とは気が合うし可愛いし使ってもいいと思った。
いや、正直使いたいと思った。

3時くらいになって遊園地が物凄く混んできたので私はその子に
「(飛ばされないように)手繋ごっか?」と言った。

彼女は女に使われた事が無いらしく私がそう言うと何だか恥ずかしそうにしてた(ように見えた)。

でもここで2人モジモジしてはぐれても困るので自分の方から彼女の手を繋いだら爆発した。

まぁさすがに爆発したのは嘘だけど、手繋いだのはガチで嘘。
でも4人で遊びに行った事だけは本当に嘘。
ただ私が2次嫁を卒業気味なのはマジで嘘。


SSが書けたっていうのは本当。
追記よりどうぞ!!!











人気の無い教室に、柔らかな風が一つ、流れた。


それは夕陽に照らされるカーテンをふわりと揺らし、窓の外を眺める一人の女性の髪を靡かせた。
彼女の見つめる先は、散って地面に落ちた桜の花びらや、その周辺を歩いている学校の生徒達。
そして、オレンジ色に染め上げられた、どこまでも続く、高く遠い空だった。

「……遅いなぁ」

溜息まじりに呟かれたその言葉は、どこか寂しげで憂鬱そうだった。
彼女は、ここでとある人を待っていた。
しかし、もう約束の時間を大分過ぎているのにも関わらず、未だ待ち人は現れなかった。

「むぅ……」

頭では、教師であるその人が悠々と時間に間に合うはずがない、ということは充分に分かっていた。
しかし、それでも少し、寂しかった。

「ばーか……」

温かな春の風が、彼女の頬を掠める。
ここの、風がよく届く窓際の席は、彼女のお気に入りの席だ。
この席からは、季節によって色を変える木々や草花、そして空がよく見えた。

消えていく意識の中、彼女は風の音を子守唄のように聞き入っていた。









その頃、彼女の待ち人であるとある教師は、時計をちらちら見ながら長引く会議にうんざりしていた。
中々話がまとまらず、予定の時刻を大幅に過ぎてしまっている。

このままでは、彼女が帰ってしまうかもしれない。
そう思うと、焦りと不安が高まった。

「――……えー、それではこれで本日の会議を終了します。皆様、お疲れ様でした」

やっと会議が終わった頃には、もう大分日が暮れていた。
半ば諦めのような溜息と共に、その教師は会議室を後にする。

「……さすがに、今日はもう帰っちゃったよね」

階段を登り、それでももしかしたら、という淡い期待を胸に潜め、待ち合わせ場所である教室へと向かう。
人気の無い、閑散とした廊下は、どこか寂寥感にさいなまれた。

耳を澄ませても、物音ひとつしない。
やはり帰ってしまったかな、と諦念を抱きつつも扉を開いた。

すると、そこには小さく寝息を立てる、ひとりの生徒が居た。

「あ――……」

彼女の膝の上に乗せられた本が、風を受けて乾いた音を立てながら捲れていた。
その美しさと愛おしさに一瞬目を奪われた教師だったが、直ぐに彼女を眠らせてしまうほど待たせた自分の不甲斐なさに腹を立てた。

とにかく、彼女を起こさなくてはならない。
あんな可愛い寝顔を他の人に見られたらとても危険だ。

「なのは、起きて。風邪引いちゃうよ?」

彼女を――なのはを驚かせてしまわないように、その教師はゆっくりとなのはに歩み寄った。
しかし、教師の指がなのはの肩に触れようとした、その時。
それを遮るかのように、一陣の風がすぅ、と通り抜けた。

「……?」

教師は思わずその風が入ってきた窓の方を向いた。
すると、そこに広がる夕陽に焼かれた眩しい空に、視界を埋め尽くされた。

素直に、綺麗だな、と思った。
この空に、彼女も今まで見とれていたのだろうか。

なんとなく、この景色は、ここで眠っている彼女からの贈り物のような気がした。

「ん………」
「あ、なのは。起きた?」
「んぅ……?」

意識がはっきりとしないのか、彼女は何度か瞬きをして、自分を覗き込む女性の存在を確認する。
一瞬、夢の中の出来ごとかとも思ったが、それを否定するかのような優しい微笑みに、これが現実だということを教えられる。

「フェイト……先生?」
「おはよう、なのは。待たせちゃってごめんね」

教師の――フェイトの、申し訳なさそうな声。
それを聞いて、なのはは自分が待っている間に眠ってしまったことに気付いた。

「あ……! も、もしかして……寝顔、見ちゃった?」

ええもちろんばっちりこの目に焼き付けましたとも、と言いたかったがそれは抑え、フェイトは、肯定しつつもそんなにじっくりは見られなかった、と誤魔化した。

「それより、待たせてごめんね。寒くなかった?」
「うん。もう春だし、それに……」

先生のことを考えながら待っていたから、自然と身体も熱くなっちゃうので。
なんてことは恥ずかしくて言えない。

「それに?」
「な、なんでもない……」

赤くなった顔を隠すように、なのははそっぽを向いた。
しかし、フェイトはそれを待たせたことに対して怒っているのかと勘違いし、嘆息を漏らした。

「なのは、やっぱり怒ってる?」
「怒ってるって……何を?」
「だから、待たせちゃったこと……」

そこで、なのははフェイトに勘違いさせてしまったことに気付いた。
しかし、待っている間に少しだけ寂しい思いをしたのも事実なので、ちょっとだけ甘えることにした。

「べつに、怒ってないけど……」
「ホントに? 嫌ったり、してない?」
「……うん。でも……」

言葉を区切り、なのははフェイトの瞳を見つめた。
真紅の、透き通った瞳。
黄昏の空のような色をした、優しく、力強いそれは、なのはが先刻まで見とれていた、あの空のようだった。

「でも?」

不安げに覗き込むフェイトの袖を掴んだなのはは、そのまま立ち上がってフェイトの背中に手を回す。
意表をつかれたフェイトの耳元で、なのははそっと呟いた。

「ちょっと……さみしかった」

どき、と高鳴った鼓動。
ふと指先に触れたなのはの首筋が、少しだけいつもより熱い気がした。

「……ごめんね、なのは」

フェイトはその小さな肩を、しっかりと、しかし優しく抱き締めた。
すると、力なく回されていたなのはの腕が、フェイトを求めるかのように力強く動く。

「……ううん。仕事で忙しいの、よく分かってるから。
それなのに、ちゃんと約束通りにここに来てくれただけで、私はすごく嬉しいよ」
「なのは……」

悲しげな笑顔に、フェイトは心を痛めた。
会議が長引いたのは自分のせいでないとはいえ、この腕の中の愛おしい存在を傷つけてしまったことは紛れもない事実である。

「そんな顔しないでよ、なのは。
寂しい思いさせちゃった分、今を大切にしたいんだ……」
「ふぇいと、ちゃん……」

なのはの顔はほんのり朱に染まっていて、潤んだ蒼の瞳は、フェイトのことだけを映していた。
カーテンの隙間から、緩やかな風が流れ込んでくる。

「最近、忙しくってあんまりなのはに会えなかったから。
私も、寂しかったんだ」
「フェイトちゃん……も?」
「うん。なのはに会いたい、抱き締めたい、声を聞きたい……ずっと、そう思ってた」

フェイトは甘えるようになのはの頬に自分の頬を当てた。
まるで子供のように無邪気な笑顔で、幸せそうに。

その様子に、てっきり自分だけが寂しい思いをしていたのかと思っていたなのはは、困惑した。
授業中に見せる凛とした、教師としてのフェイトはそこにはない。
それは、自分だけが知っている、フェイトの姿。

「フェイト、ちゃん……」
「ん?」
「ホントに、さみしかった、の?」
「うん……。ずっと、こうしたかった……」

その言葉とほぼ同時に、なのはは再び強く抱き締められた。
フェイトの温かな体温が、なのはの身体を包んでいく。

「……ありがと、フェイトちゃん」
「え?」
「げんきになった。ありがとう」

ほにゃ、と笑うなのはに、フェイトは危うく理性を失うところだった。

「そ、そっか。なら良かったよ。
それじゃあ、遅くならないうちに帰ろうか。なのは」
「あ、待って。フェイトちゃん」

鞄を取って教室を出ようとしたフェイトに、なのはは制止の声を掛ける。
フェイトが振り向くと、なのはは赤く染まった頬で小さく俯きながら、言った。

「今日……家、誰も居ないんだ。だから、その……泊まりに、来て欲しいな、って」
「――……へ!?」

フェイトは盛大に驚き、あーなのはの恥らってる姿可愛いなーなどと半ば現実逃避に走っていた。

「だ、だめ……?」
「まさか! 行きます、行かせて下さい!」

双方とも色々と余裕を失っている為か、フェイトの異常なまでの必死さになのはは気が付かない。
いや、なのはもまた、必死なのだった。

「……はっ! でも手を出したら犯罪? いや、でも……いやいや」
「フェイトちゃん?」

なにやらぶつぶつと呟くフェイトに、なのはは怪訝そうな目を向ける。
それが更にフェイトを混乱に追い込んだ。

「な、な、なのは!」
「ふぁえ!?」
「ちゃんと……ちゃんと責任は取るから!」
「え……な、なんの?」
「とりあえず、今日は早く帰ろうか!」
「そ、そうだね……あの、フェイトちゃんなんだかすごく怖いよ……?」

こうして二人は教室を去っていった。
この後、二人がどうなったかは言うまでもない。

机上に残された一冊の本だけが、春風を受けて音を立てながら捲れていた。








つづ…かない!



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Comments:1

2010-04-20 Tue 21:11:07

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