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Home > なのフェイパラレル中編【Bittersweet love】 > 書いてるやつが一番鬱なもんだから

書いてるやつが一番鬱なもんだから


13話までに完結…予定では、このままいけば…!

13を越したくは無いし…
でも続けたい気持ちはある…

正直甘めの回とか無計画に入れたせいも、なくはない。
これだから長編はいやなんだ。

13越えるとだらだら続きそう。それは避けたい。

つーか番外という名の続編を書きたい。
早めに終わらせて。

…なんで…
寝る直前に思いついた大人のおねえさん&高校生なのはがこんな長編になっているんだ…

街灯に照らされたフェイトそんがなのはさんの落とした百円玉を拾うだけの話だったはずなのに…(ここになってそんなこと

追記よりビタービターラブ(うわぉ)続きです。
無駄シリアス&無理やり複線解消回注意。

このシリアスに鬱になってしまった人は下の記事のきゃっきゃうふふしてる夫婦の絵でも見て治療してくださ(












雨が、降ってきた。

すれ違う人々は、俯いて嫌そうな顔をし、通り過ぎる。
鞄から傘を取り出す人、持っていた傘を差す人。


私は、とある公園に居た。





~Bittersweet love~ 11





雨が、降ってきた。
一粒、また一粒。
あっと言う間に土砂降りになったそれに、服が濡れるのも構わず、私はただ道を走っていた。

「全く……っ、何度、私に走らせれば、気が済むのかなっ……!」

学校から飛び出したので、今は制服。
スカートはとにかく走りにくい。

「ほんと、馬鹿――!」

クロノ先生の言葉が蘇る。
フェイトさんがそのことを告げられたのは、おそらく昨日の夜だろう。
塾の帰り、用事と言っていたから、あの後フェイトさんが向かったのは実家で……

道路に出来た水溜りを踏み、人気の無いこの道を走り続けた。

すれ違う人の中に、フェイトさんがいないか注意しながら。
家にいるのかもしれない。フェイトさんの家は、確か――




「…………フェイト、さん?」



その、金色の髪を雨に濡らして佇んでいた後姿は
見間違えるはずもない、フェイトさんのもの。

そこは、公園。
噴水と、ベンチと、自動販売機くらいしかない、小さな公園。

そして、私たちの、『再会』の場所。

私は、フェイトさんに歩み寄る。



「濡れますよ……フェイトさん」
「……な、のは?」

振り返って、見えた瞳。
とても虚ろで、いつものフェイトさんからは想像も付かないような、弱い瞳。

「……なのはも、濡れてるね」
「はい……
誰かさんが、日本から、私の傍から居なくなるって聞いて、必死になって走ってきましたから」

フェイトさんは、あまり驚く素振りを見せなかった。

「そう……
ね、なのは。きっと私は、運命に嫌われたんだよ」

透明なはずの雨粒は、何故か濁って見えた。
照明の明かりが、フェイトさんの白い肌を照らす。

「私は、母さんの、『お人形』でしかない。
母さんが生きていようと死んでいようと、私は母さんから逃れることができないんだ」
「……フェイトさんのお母さんって、確か、リンディっていう……」
「覚えていたんだね。
あの時は、確かにそう言った。
だけど、リンディ・ハラオウンは私の義理母。私の実の母さんは、プレシア・テスタロッサっていう、世界に類を見ない偉大な科学者だった。
そして、同時に、大罪を犯した人間でもあったんだ」

虚ろな視線は、もう私を捉えてはいない。
どこか、遠くをみるような、そんな目。

「『プロジェクト・F』と私を残して、母さんは実の娘であるアリシアと心中した」
「え……?」

聞き覚えの無い言葉。
プロジェクト……?

「私はね。アリシアの……プレシア母さんが生み出した、アリシアのクローン体なんだよ」

フェイトさんの、その突然の言葉に、私は言葉を完全に失った。

クローン……?
フェイトさんが……?

「私は……アリシアの為に生まれてきたんだ。
アリシアは生まれつき病気を抱えていてね。
それでも数年は普通の人間と変わりのない生活を送っていた。
母さんも、医師の言葉なんて信じないで、普通の子供と同じようにアリシアを育てた。

でも、アリシアは倒れた。
余命はあと数ヶ月。そう言われたんだって」

もう、止めて……
どうしてそんなに平気そうな顔で、そんな話をしているの……!

「そして、アリシアを生む以前は有能な科学者であった母さんは、アリシアの病を治すために……いや、病に掛かっていた臓器を取り替えるために、アリシアのクローンを生み出した。

アリシアとそっくりな人間を……
私を」

「―――……」
「でも、それは明らかに違法行為だった。
周囲の人間は母さんの助手を止め、それでも母さんは一人で私を作り出した。

私は完成した。
でも、遅かったんだ。

私が出来るよりも早く、アリシアの心臓が止まった」
「……もう、止めて……」

「母さんは私に最後の希望を託した。
でも、私は、結局は『クローン』……
利き腕も、性格も、何一つアリシアと合致しない、『偽者』に過ぎなかった」

「止めて、下さい……っ」

「最後の希望を失った母さんは、アリシアの脳死と同時にこの世を去った。
未完成だった私を作り出す為のプロジェクト、『プロジェクト・F』の名前を、私に付けて」
「どう、して……!」
「そして、私は母さんが計画を実行する直前まで母さんの傍に居た、お人よしな科学者に引き取られた。
その人、リンディさんに連れられて日本にやってきた、私は――」

「止めてくださいって、言ってるじゃないですか!!」

「っ!!」

気が付いたら、頬に雨以外の温かい水が、幾つもの筋を作って流れていた。
私の叫びと同時に、フェイトさんの虚ろな目は、一瞬もとのフェイトさんの目に戻ったようなきがした。
音を鳴らし、地面を叩く雨。
私は掌を爪で傷つけそうなくらい強く握り、地面からフェイトさんに視線を向けた。

「どうして……!
どうしてそんな話を、そんなに平気そうに話すんですか!!」
「ご、めん……なのは……
私、どうかしてた……
こんな話、するつもりなんてなかったのに……

なのはに言ったら、絶対に傷つけてしまうからって、私……」
「違います!!」
「え――……」
「フェイトさんは……どうして、そんなに、自分を責めるように、話すんですか……!」
「っ……!」
「例え『クローン』でも、フェイトさんはフェイトさんで、今こうやって私の前に居る貴女は、私の大好きなフェイトさんです!
私に微笑みかけてくれるフェイトさんも、私に手を差し伸べてくれたのも、全部フェイトさんが私にしてくれたことです!」
「な、のは……

ごめん……
違うんだ、違うんだよ、なのは……」

「違うって、何が……!!」

「母さんの残したものは、私は、災いしか呼び起こさない……
それが分かったのは、なのはと初めて出会ってから、その別れが来てから、直ぐ後だった。
外から、何人もの人間がやって来て……私を調べようとする……
だから、私は今、小さなアパートに一人で暮らしている。
リンディさんには、迷惑をかけたくないから。

でも、それでも何度も危険な目に遭わせてしまって……
だから、私は、そう――


はやての言った通りだよ……
私は、家族からも、運命からも、逃げたんだ。

学校で、はやてと出会った。
仲良くなったはやてとは、少しだけ今の話をしたんだ。
はやては笑って受け入れてくれた。
『ウチも母親居ないんや』って。
でも、家族なら居る。そう言って、よく家に誘われた」

その話なら、私も知っている。
はやてお姉ちゃんの両親が運営していた、昔は小さな塾だったそこに通っていた人たちが、今教師になって塾を支えているそうだ。

「でも、幾ら現実から逃げたって、それは根本的な解決にはならない……
私は昨日、リンディさんにとある男に会わされた」

フェイトさんが、俯く。
思い出したくないのか、眉根を寄せて。

「ジュエル・スカリエッティ……
そいつは、母さんの研究を完成させたいと、だから私を研究材料としてよこせと、リンディさんに言ったんだ」
「そんな……!
そんなの、訴えれば直ぐに……」
「そうしたら、私が普通の人間でないことが知れ渡る。
そして、私は普通の生活が送れなくなる。
きっと、リンディさんはそう判断したんだと思う」
「そんな……っ」
「優しい人なんだ……だからこそ、私はもっとはやくあの家から縁を切っておくべきだったんだ……」
「フェイトさん……」
「私一人の我が侭で……リンディさんや、その家族を、危険な目には遭わせられない。
リンディさんの息子に、最近子供ができたから……
その子達のためにも、私は、ここを離れる……」

衝撃だった。
その言葉は、クロノ先生が言っていた言葉よりも、私に強く現実というものを叩きつけた。

「だから、なのは……

御免ね…
私が、君を愛さなければ、きっと君は、今泣かずに済んでいた……

私の最後の我が侭を……君に、許してもらいたい」





何かの、
しょっぱい味が

柔らかいはずの唇の感触を、
掻き消した。



「ありがとう、なのは。

さようなら……」




私はその時始めて、
フェイトさんの涙を見た。








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